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株取引の基礎知識

信用取引

2016/03/08

現物と信用

株式の取引には、現物取引と信用取引があります。

信用取引とは、現金や株を担保にして証券会社からお金を借りて、その資金で株の売買をする取引方法のことです。信用取引にはかなりのリスクがついてくるので、気をつけなければなりません。しかし、正しく使えば強力な武器となります。

現物取引について詳しく知りたい方は別ページをご覧ください。

 

信用取引のメリット

  • レバレッジ効果
  • 手数料が安い
  • 空売りができる
  • 逆日歩を受け取れることがある
  • 差金決済に該当しない

 

レバレッジ効果

レバレッジとは『てこ』のことで、小さな力で大きな力を動かすことを指します。信用取引を使うと、少ない資金で大きな金額のトレードができるようになります。これをレバレッジ効果と呼びます。

証券会社の委託保証金率が30%ならば30万円の預り金で、100万円分までの取引ができます。レバレッジは約3.3倍です。

上手にレバレッジを効かせれば、ハイペースでお金を稼ぐことができます。ただし、失敗すれば現物取引よりも大きな損失になってしまうので気をつけなければなりません。初心者のうちは無理にレバレッジを効かせる必要はないです。のちのち、実力がついてきて自信が出てきた時にはレバレッジを意識してみると良いですね。

 

手数料が安い

現物取引手数料より、信用取引手数料のほうが安い証券会社が多いです。

単純な手数料は安いのですが、信用取引の場合は手数料の他に金利や貸株料を取られますので注意が必要です。大抵の場合は金利や貸株料を考慮しても、信用取引のほうが安くなります。

手数料や金利、貸株料は証券会社によって異なりますので、取引をする前によくご確認ください。

 

空売りができる

空売り(信用売り)とは証券会社から株を借りてきて売ることができる取引のことです。別の言い方をすると『持ってない株を先に売っておいて、後から買い戻すことによって帳尻合わせする』取引のことです。

現物取引では『買い→売り』が一連の流れでしたが、信用取引の場合には『買い→売り』と『売り→買い』の両方ができます。空売りをすれば下げ相場でも利益を出すことができます。一流のトレーダーのほとんどが買いと空売りの両方をこなしています。

 

・空売りの取引例

500円で100株空売り→400円で100株買戻し

(500円-400円)×100(株)=10,000(円)

100円の利幅で10,000円の利益となります。

 

 

逆日歩を受け取れることがある

逆日歩(ぎゃくひぶ)とは、空売り数量が多くなり株が不足した時に、株を貸してくれている人に支払う手数料のことです。逆日歩は品貸料(しながしりょう)とも呼ばれることがあります。

信用買いポジションを翌日に持ち越して逆日歩がついた場合に、空売り(信用売り)をしている人から逆日歩を受け取ることができます。現物取引では逆日歩はもらえません。

日計り取引(デイトレード)をしている際には逆日歩がもらえたり、支払ったりすることはありません。逆日歩で損益が変動する可能性があるのは、翌日にポジションを持ち越した場合のみとなります。

逆日歩について詳しく知りたい方は別ページをご覧ください。

 

差金決済に該当しない

現物取引は差金決済取引が禁止されています。信用取引は差金決済取引に該当しないので、同一日に同一銘柄を何度売買しても問題ありません。何度でもループ取引が可能になっています。

 

 

信用取引のデメリット

  • 金利・貸株料
  • 破産リスクの発生
  • 追加保証金が必要になる場合がある
  • 逆日歩を支払うことがある
  • 返済期限

 

金利・貸株料

信用取引は、現金や株を担保にして証券会社からお金を借りて、その資金で株の売買をしています。お金を借りているので金利がかかってきます。また、空売りをする時には株券を借りることになりますが、その際にも貸株料を支払わなければなりません。

・年率2%、売買代金50万円で日計り取引をした場合に支払う金利
500,000(円) × 0.02 × (1/365) = 約27円

・年率2%、売買代金50万円で月曜日から翌週の月曜日まで売買した場合に支払う金利
500,000(円) × 0.02 × (8/365) = 約219円

 

破産リスクの発生

信用取引では元本以上の損失を出す可能性があります。買いポジションの場合はレバレッジを効かせた場合に元本割れの危険性があります。株価がマイナスになることはないので、レバレッジを効かせなければその心配はありません。

気をつけなければいけないのは売りポジションを取る時、つまり空売りした時です。株価に上限はありませんので、いくらまででも損する可能性があります。レバレッジ1倍で空売りした場合には、株価が空売りした値段の2倍以上になったら元本割れします。同じようにレバ1倍で空売りし、株価が空売りした値段の4倍になったら元本の2倍の借金をすることになります。

値動きの軽い銘柄を空売りする時は最新の注意を払わなければなりません。

 

追加保証金が必要になる場合がある

ポジションの評価損が拡大するなどして、大引け後の段階で証券会社の定める委託保証金率(維持率)を割り込んでしまった場合には、追加保証金(追証:おいしょう)の入金が必要になります。

追証が発生するレベルまで維持率が低下してしまっても、大引けまでにポジションを損切りして維持率を回復させれば、追証は発生しません。(追証が発生してから損切りしても遅いので気をつけて下さい)
追加で入金したくない場合や、追加する資金がない場合には大引けまでにポジションを縮小、解消しましょう。

追証を支払いが遅れた場合には信用取引ができなくなったり、ポジションを強制決済されてしまいますので、信用取引をする際には維持率に常に目を配っておくことが大切となります。

 

逆日歩を支払うことがある

信用取引のメリットの項目にも書きましたが、空売りをして翌日にポジションを持ち越した場合に、逆日歩の支払いが発生することがあります。

その銘柄においての空売り数量が大きくなったときに発生しやすいので、賃借取引残高で直近の動向をチェックしておきましょう。

ちなみに、一般信用取引で空売りした場合には逆日歩の支払いは発生しません。

 

返済期限

信用取引には返済期限があります。制度信用取引は6か月、一般信用取引は無期限、短期、等さまざまな返済期限が決められています。一般信用取引の期限につきましては証券会社ごとに内容が異なりますので、期限が気になる方はそれぞれ確認してから取引しましょう。

対して、現物取引には保有期限がないので、長期投資をする場合には現物株を保有すると良いですね。

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